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腕時計の基礎知識・豆知識をまとめてみました

2012-02-14编辑:スーパーコピー 代引き

腕時計の基礎知識・豆知識をまとめてみました



私たちの日常に息づき、仕事中もプライベートでも身につけていることの多い腕時計。

毎日身に着けているにもかかわらず、時計のことって意外に知らなかったりしませんか?

正規品、並行輸入品って何が違うの・・・?ムーブメントってどんな種類があるの・・・?ベゼルってどの部分だっけ・・。

今回はそんな方を対象に、東京銀座にある腕時計専門店のスタッフが、腕時計の基礎知識について解説いたします。


1.ムーブメント


時を刻み続ける腕時計の動力源―エンジン―は、腕時計の心臓とも言うべき大変重要な部分です。
大きく分けると機械式(手巻き、自動巻き)とクォーツ式に分かれ、様々なメーカーがこのムーブメントに心血を注いだ開発研究を行ってきました。



手巻き式


機械式ムーブメントの基本型で、リューズを巻くと内部のゼンマイが巻き上げられて、さらにそのゼンマイがほどける力で針が進む。
手巻き式には巻き終わりである「巻き止まり」があり、それ以上リューズを回し続けるとゼンマイが切れてしまうことがある。



自動巻き式


時計の基本構造は手巻きと同じで、内部に半円形の錘(ローター)が組み込まれており錘が回転しゼンマイを巻き上げる。
別名オートマティック(Automatic)とも呼び、時計を装着した腕を振ると、まさに自動的に錘が回転してくれる。



クォーツ

クオーツ式とは、ゼンマイを使わず、電池の動力によって時計を動かします。


~機械式ムーブメント(手巻き、自動巻き)~


機械式時計は、巻き上げたゼンマイがほどける力を利用した仕組みで、複雑に組み込まれた内部の
歯車などを動かすことによって時間を刻みます。



細かい多くのパーツが大変に入り組んでおり、製造には技術者の熟練した技と魂が必要。
それゆえの高価格帯ではありますが、そこには腕時計ならではのロマンが内在。
現在多くの「高級腕時計」は機械式のムーブメントが採用され、ステータスシンボルとして認知されています。





機械式時計の精度(時刻の正しさ)はテンプと呼ばれる部分の振動数によって決まります。
振動数が高ければ高いほど比例して精度は高くなりますが、様々なメーカーがこの精度向上について今なお研究を続けています。


機械式時計は日に数秒から数十秒ずれてしまうことが一般的。


対して後述するクォーツ式ムーブメントは、機械式時計よりはるかに高い精度を実現します。
さらに機械式時計と違って安価で大量生産が可能。



機械式時計はその機構を腕時計に内蔵するまでに、職人の手技に依るところが大きいです。
そのため、生産に時間がかかる、価格が高騰しがちである、というデメリットがありました。
また、多くのパーツが精密に組み立てられたうえで成り立っているため、定期的な内部の清掃や部品交換、
点検など(オーバーホール)維持コストがかかることも日用品としてはネックとなります。


しかし、機械式時計は20年30年と長く使えるものが多いです。長く愛用することで愛着が深まっていくということは機械式時計を使用していく中での醍醐味です。

機械式時計は工芸品と言いますが、まさにその通りだと思います。

時計技師が丹念に組み上げ、作り上げた時計。単なる時間を知るだけの道具の枠を超えて、人生にずっと寄り添ってくれるパートナーと言えるのではないでしょうか。


スプリングドライブ


スプリングドライブとは、セイコーの上位ブランド、グランドセイコーが1999年に搭載した全く新しいムーブメントです。
ベースはゼンマイを使用した機械式でありながら、クオーツ並みの精度を誇る、という革新的なシステム。



巻き上げられたゼンマイは針を動かすと同時に発電し、水晶振動子を備えた調速機構を動作させます。
そのため、クオーツ時計とは違い電池が不要。
また、精度を司るパーツにテンプやガンギ車が使われている機械式に対して、誤差の少ない水晶振動子―クオーツ―を採用したことも機械式の問題点を克服する大きな鍵でした。


まさに自動巻きの味わい深さとクォーツ式の精度と、いいとこどりを叶えた夢のようなムーブメントです。